初日の出来事
旅をするにあたって一番心配なことは、寝る場所だ。
初日はとりあえずインターネットで調べていた。だいたいここまで進めるだろうという予測を立て、その辺りの公園を探して目星を付けていた。けれど、実際に行ってみるとその公園には管理施設みたいなところがあって、県の管理者がいた。テントを張れるかと聞くと「県の土地だからだめ」と言われた。そこはテントを張るスペースはいくらでもあるし、大人数でも使える炊事場まである。そんな場所を「県の土地だから」というわけのわからない理由で断られた。
あきらめて別の場所を探す。少し離れたところに神社があった。まわりの住民に事情を話してテントを張る許可をもらった。
夜、テントを張って夕食を作っていると、神社の中に軽トラが入ってきた。車から許可をくれたおじさんがおりてきて、リッツとチョコパイを差し入れしてくれた。ほんとうにありがたい。
食事が終わると、神社の薄暗い灯りの下で日記を書き、地図を広げた。明日はどこへ行こうか。
その日は全然眠れなかった。寒いのだ。まだ3月の末だったのでかなり冷える。特にこれといった防寒もない。地面からどんどん熱が奪われているのがわかる。朝になり日が差した時、ものすごくうれしかった。普段当たり前のように訪れる太陽が、このとき心の底からありがたいと思った。
| 固定リンク
「過去の文章」カテゴリの記事
- 初日の出来事(2008.02.19)
- 日記は頭につける(2008.02.19)
- お金について(2008.02.19)
- 時間を積むということ(2008.02.19)
- ギター職人さんに会う(2008.02.19)


コメント